雪降る標高2932mの白馬岳へ!
「Mt.白馬 マウンテンバイク縦走」
2014年10月15日(水)、
もう登山客も入らない時期、山小屋も最終日、
今しかないと決行を決意した今回のチャレンジ。
題して
「Mt.白馬(2932m)マウンテンバイク縦走」
【ルート】合計約16kmの行程
1日目:猿倉(1250m)から白馬山荘(2832m)に宿泊、
2日目:白馬岳山頂(2932m)を経由し、蓮華温泉(1475m)に縦走。
今回のこの規格外のアドベンチャーには、
僕を含め4人のメンバーが集まりました。
◯プロスノーボーダー 南浦 高志
◯白馬マウンテンバイクガイド 堀 勇
◯建設業 塚田 裕之
◯goat アウトドアカメラマン 山岸 惇
まずはその行程を収録した動画(3分)をどうぞ!
なぜこんなチャレンジをしようと思ったのか?
まず始めに、
僕らはいつも冒険をさせてもらっている山々に、
多くの経験値をもらい、
心からリスペクトと感謝の念を抱いています。
そして、
僕らは遊んでいるからこそ、
このフィールドの素晴らしさをいつも実感しています。
好きだから、もっと遊びたいからこそ、
チャレンジしたいという気持ちを強く持ち続けられる。
人間が成長するために必要な最もふさわしい冒険の舞台”山”に、
みなさんにもチャレンジしたいとどこかで感じてもらえたらと、
今回の旅を決行しました。
こんなかっこいい旅が、日本でもできるんだ!と。
今回の旅をする上で、
とにかく第一に迷惑はかけないように、
他の登山客のいない時期、登山シーズン最終の平日に、
乗る際は人がいないのをしっかり確認した上で、
乗れる場所だけ乗ろうとルールを決めていきました。
このマウンテンバイク縦走に関して、
念のため、
環境省と林野庁にも確認を取り、そのルールの中での行動を取っています。
そしていただいた返答としては、
国立公園内でのマウンテンバイクの利用について
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
1 既設登山道(歩道)施設の損傷させない
2 植生への影響を与えない
3 他の登山者へ安全配慮すること
※登山道外への乗り入れ禁止、マウンテンバイクを持って行くこと自体は問題はない。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
なので”乗れるところだけ乗ろう”というルールを決めていきました。
マウンテンバイクのゴムのタイヤで、
基本的にはガレ場や石の上、雪の上を走行。
あとはマウンテンバイクを持ち上げて移動しています。
そして、真似しないで!
と言っても、本当に過酷なこのアドベンチャー。
よっぽどの方でないとやろうとは思わないと思いますが、、、
一応注意喚起をさせていただきます。
ということで!
それではそのマウンテンバイクで縦走した冒険の過程を、
写真(180枚)でご覧ください!!
朝7時、、、白馬に到着。
3つある山の一番右が白馬岳(2932m)です。
今日中にあの山頂までマウンテンバイクを担いで行く予定、、、
登山届を猿倉山荘で提出。
8:00、猿倉登山口(1250m)にて準備完了!
あの白馬岳(2932m)山頂まで!
標高差は1700m!
素晴らし三段紅葉が出迎えてくれます。
乗れるところまで漕いでいきます。
漕いで上がれるところはここまで。
いよいよマウンテンバイクをパッキング!
仲間に助けてもらわないとうまく行きません。
みんなのバックパックは、
スノーボードのバックカントリー用のものです。
普段はスノーボードをくくりつけるところに、
マウンテンバイクのフレームを付け、
前輪をはずし、バンドでうまく留めます。
出来上がり!
、、、観音様みたい!
重量としては、15kgくらい!
後ろからはこんな!
堀さんは、このスタイル。
しかもみんなより重いダウンヒル専用バイク!
右肩にプロテクターを入れてチャレンジです。
果たして右肩は持つのか!?
9:30、大雪渓に到着。
まだまだ!
ちょっと慣らし運転!
まだまだみんな笑顔です!
そうでもない!
岩場っぽいところも。
傾斜は思ったより急です!
さぁ、雪渓を渡ります。
滑ったら最後、軽アイゼンを履きます。
ここを渡ります。
滑ったらかなり下まで落ちるのは確か!
しかし、きれいな景色。
このあたりから、
やはり重いダウンヒルバイクを背負ってる堀さん遅れてきました。
壮大な景色。
疲れた体を何度も奮いたせてくれます。
正直すでにかなり肩が痛い!
もし雪を踏み抜いたら、、、
かなり深そうな穴が。。。
近づくのはこのくらいにしておきました。
11:30、無事に雪渓を抜けました!
休憩!!
後ろを振り返ると、
けっこう登ってきてる感じです!
さらに上へ。
今度は岩場、、、
そして、一本橋!
これは恐怖です、、、
ここもかなり怖いです。
動画でも一瞬使ってますが、この橋、穴が開いてるんです!
そう穴が開いてたのは、この箇所です!
13:49
そして、これは今年の雪、、、
さぁまだまだみんな元気!!
この木の階段が長い!
15:05、標高2800m付近、
旧白馬山荘が!
僕もちゃんと背負ってます!
15:48、
ついに標高2832mの白馬山荘に!
白馬山荘は日本最大規模の山小屋で、
なんと800名収容です。
でもこの日の宿泊者は、僕ら以外は4名でした。
知ってました!?
実は白馬村民の方なら20%オフ!
そしてここが県境。
到着しましたが、
もしかしたら夕日が綺麗かも!!
ちょっとあと100m上がろうということに!
16:59、すると、、
明日はこの方向に縦走していく予定。
この先には、
小蓮華山、白馬大池、蓮華温泉。
富山方面に沈む夕日。
この景色を見ているだけで、
とんでもない幸福感です。
もうすぐ日が沈む、、、
17:19、山荘に戻ります。
18:09、待ちに待った夕食!
ほんとにほんとに、美味かった!!
そして夜、外は雪が、、、
夜景も撮れず、早めに寝ることに。
山の夜は早い。
21:00、就寝。
そして朝!
5:37、晴れ!
雲海!!
一気に山荘を出発!!
もうすぐ朝日が登る!
白馬村はこの下。
遠くに槍ヶ岳、穂高連峰が。
そしてこの場所は、、、
崖の上!
ついにそのときが!!
5:56、朝日!
真っ赤に焼ける光。
下を見ればこんな景色。
アドレナリン出まくりです。
これですもん。
やはりカメラマンの僕の写真は少なく、
しかも貴重なこの一枚も目をつぶってしまっているという、、、
6:13、さぁ縦走開始!
背景には雲海が!
雪で滑るガレ場を、注意深くクリアしていく。
雪のクッションで振動は少ないが、
滑るリスクが高い。
ライダー目線はこれ!!
動画でもふんだんに使ってます!
この景色の向こう側には、日本海が。
まだま先は長い。
僕のgoproも興奮で撮りっぱなしに。
そしたらこんな撮影シーンが撮れてました。
そしてレンズ交換。
僕が冒険時に必ず持っているのは、
◯canon 24mm-105mm
◯sigma 15mmフィッシュアイ
この2つは必ず持っています。
あとは望遠だったり、単焦点だったり。
斜面を少し登り返す。
ノートラックの雪面をマウンテンバイクで駆け抜ける。
これは素晴らしい経験値。
山に感謝が止まりません!
どんどん縦走していく。
7:41、まだまだ雲海。
この写真よりも、実際はもっと壮大。
8:32、小蓮華山に到着。
撮影しながら、僕もしっかり縦走を楽しんでます!!
雲海が駆け上がる。
この後ろから、縦走してきています。
ガレ場はとてもテクニカル。
9:16、ついに雪がなくなりました。
そして森林限界の縦走は終盤に。
9:59、白馬大池に到着。
お昼ごはんを食べます。
そしてさらに進む、、
だいぶ気温も上がってきました!
こんな感じの乗れないガレ場だらけです。
だいぶつらいです。
塚田さんは、途中で。
「もうやだ!!」って叫んでました。。。
そしてついに、、、
12:42,蓮華温泉に到着!
もう握力も足も出し尽くした感はんぱないです。
でもそれを癒やす最高のアイテムが!
温泉!!
この料金、この時の体にはプライスレス。
13:27、ついに最高の瞬間が訪れました。
日本には、こんなふうに、
冒険の疲れを癒やしてくれる温泉が素晴らしい立地にあります。
ちなみに湧き水が飲める箇所が多いのも、
日本の素晴らしい魅力です。
この眺め。
ということで今回の冒険は無事に誰も怪我することなく完結!
これは日本のアウトドア最前線。
こんなにもかっこいい大冒険が日本でできる、
間違いなく世界に誇れるフィールドを持った長野県の山。
僕はこの身が動く限り、
その最前線に密着し、写真と動画で発信し続けます!
ということで、
goat史上、最も高い場所でのマウンテンバイクライド、
この大冒険の模様を徹底的にご覧いただきました。
それでは最後に再度、この大冒険を動画をどうぞ!!
この記事を書いた人
- 長野県ならどんな過酷な取材でも、どんな時間でもチャレンジ!取材に行きます!自然豊かな長野県の”アウトドアでの遊び”をとことんご紹介!都会では体験できない魅力を発信します!
公式SNS