【田中陽希さん密着取材5日間】
グレートトラバース”日本百名山ひと筆書き”①(前半)
約7ヶ月間かけて、鹿児島から北海道まで、
一気に100の山頂を踏んでいくという挑戦を4月からスタートしている、
プロアドベンチャーレーサー田中陽希さんに密着してきました。
その名も、グレートトラバース『日本百名山ひと筆書き』。
四季のある日本を縦断しながら、
日本百名山に登録された100の山頂を踏破し、
雪が降る前に北海道の利尻岳に向かって行く挑戦です。
今回僕が密着した区間は、
長野県最高峰の奥穂高岳(3190m)、常念岳(2857m)、北アルプスの象徴である槍ヶ岳(3180m)。
北アルプス縦走の序盤となる3つの山を同行させていただきましたが、
その3/100の山頂を踏むにも、
さまざまなドラマが待ち受けていました。
最初は上高地にて、
陽希さん&NHKの撮影部隊のみなさんと合流。
以下の5日間を同行させていただきました!
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◯1日目 上高地にて合流
◯2日目 横尾山荘にベースを移動
◯3日目 奥穂高岳(3190m)登頂
◯4日目 常念岳(2857m)登頂
◯5日目 槍ヶ岳(3180m)登頂
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基本的な活動サイクルは、
朝5時出発、夜9時には就寝です。
しかし、僕にとっては行く前までは、
全く先の読めない取材でした!
どこで寝るのか?食料は何食分?
まだ雪はあるだろうな?天候が悪ければ山頂でビバーク?
なので一通りのアイテムと装備品が必要でした!
それがこれです。
【チャレンジ君の装備品:スポンサー】
トレッキングウエア:Maloja (マローヤ)
レインウエア:TERNUA(石井スポーツ)
寝袋・ザック:PAINE(石井スポーツ)
軽量テント:G-LITE (石井スポーツ)
goatの活動に共感いただき、ウエア類で、
通年でのアンバサダー契約をさせていただいている「Maloja」(マローヤ)。
今回の取材のため、下記スポンサー企業様にご協力いただいています!
おかげで無事に帰ってこれました!本当にありがとうございました!
◯Maloja(japan ブログ) http://maloja.seesaa.net/
◯ICI石井スポーツグループ http://ici-sports.com/
◯グレートトラバース”日本百名山ひと筆書き” (田中陽希)http://www.greattraverse.com/
それでは本編!
グレートトラバース田中陽希さんに密着した”前半戦”、
写真約250枚でご覧下さい!
上高地から奥穂高、常念岳への稜線に出るまでのストーリーです!
2014年6月13日(金)上高地は雨。
こちらがNHKの取材クルーの部屋です。
今回はカメラマンとして同行しているプロアドベンチャーレーサー 田中正人さん。
NHKのディレクター岡本さん。
クライミングで鍛えたという足腰と体力がすごいです!
こちらはボッカ部隊。
中島さんに三太呂さん。登山部出身の方々です。
このように撮影部隊の行動食などを振り分けています。
こちらがカメラ、防水防滴ですが、すでにかなり使い込まれてます。
ここまでに何台か壊れているという。
この日は朝からどしゃぶりの焼岳登頂をこなして来ているクルー、
この夕食の時間が疲れて冷えた体にはたまりません。
この日はNHKの本部からもプロデューサーさんたちも同席です。
部屋で休んでいた陽希さんもごはん食べに来ました!
連日かなりハードな山行、この食事がものすごく重要です。
クルーの機材にヘリが!
かなりの山熟練者の方に遭遇。
いろんな山小屋の名前が書かれてます。
夕食後は、明日の準備。
濡れた機材を乾かす必殺技、
乾燥剤を加熱し再利用。
この中にカメラを入れると一気に乾くそう!
みんなで入れます。
ヘリの組み立て!
6/14(土)密着2日目の朝7時!
晴れてます!
少し雲があります。
この日は寒気が停滞していて山頂は厳しいということで移動日。
横尾山荘までベースを移します。
ヘリのテストです!
陽希さんも準備が出来たようです!
ボッカの2人は、100ℓのザック!
ここでお世話になった幼稚園の園児に手紙を書くということ。
明日登頂するはずの奥穂高岳(3190m)は見えません。
すぐさま撮影部隊も着いて行きます!
穂高神社にお参りをしていきます。
どこに行っても陽希さんのこと、みなさん知ってます!
長野県と言ったらやっぱりそば!
こんなお茶目な一面も。
実は常に面白いこと探しているそうですw
ここでお昼を摂ります。
この挑戦スタートから約7kgも痩せたそうで、
エネルギーを蓄えられないのでとにかく食べないといけないそうです。
ここの名物は、1度干した人参を使ったうまみの深いカレー。
これ美味しいです!
どんどん横尾を目指します!
そして出ました。
マルチコプターでの空撮!
横尾山荘の山田さん。
実は改装中でしたが、理由を聞き泊めて下さいました。
今後の計画ですが、
奥穂高岳はここからピストン。
本来は常念岳から大天井岳を回り込み槍ヶ岳に行く予定でしたが、
大天井岳から槍ヶ岳へ行く道がまだ誰も通っていないということで、
そちらのルートを断念。
なので、奥穂高岳、常念岳をここ横尾山荘からピストンし、
槍ヶ岳へ、北アルプスに入って行くという計画に変更されました。
実はハートのサンダル。
そして何やら怪しい動きが、、、
水浴びです!
しかしこれは雪解け水!
めっちゃくちゃ冷たいです!
さっぱりいい気分!
心が洗われるすがすがしさです。
僕も続いていっときました!
しっかし冷たいです!
これまでかなり悪天候の中進んで来たので、
本当に久しぶりの平和なひとときなんだそうです。
湿気ったアイテムをこういう時がチャンス!
乾かします。
この日、僕はテント泊です。
素晴らしく開きやすい石井スポーツオリジナルの「G-LIGHT」!
まるでライチョウと融合したような模様の鳩がいました。
つかの間の平和を楽しむ撮影クルーのみなさん。
この真ん中のカメラマン平賀さんも、
国内外のトレランやアドベンチャーレースを追っている実力者です。
高校時代に登山部に所属しインターハイ出場選手だったそう。
夕方7時、しずかに太陽が隠れて行きます。
夜、撮影部隊は明日の装備や機材チェックに余念がありません。
6月15日(日)同行3日目、奥穂高岳へ
時刻は朝4:15。
朝食をいただきます。
素晴らしい天気!
朝5:19、出発です!
かなりペースは速い!
涸沢カールまで通常コースタイム3時間のところをどこまで縮めるのか!
屏風の岩。
ディレクター岡本さんは過去にこれをクライミングで登っているそうです。
今年涸沢小屋開けの取材で僕も一緒に作った本谷の橋。
穂高岳が見えて来ました!
ここでアイゼンを履きます!
時刻7:01、コースタイムの半分の時間でここまで来てしまいました!
さぁこの雪の急登!
闘志を燃やしてます!
どんどん登る!
前穂高岳がかっこいい!
「白出のコル」に到着!
こんな階段を登ります!
さらにこんな岩稜を登って行きます!
時刻は9:22、さぁ見えました!
すでに陽希さんは山頂に!
速い!!
大分前に着いていた模様です!
ここまで横尾山荘から、約4時間以内です。
まだ山頂には氷が!
長野県最高峰「奥穂高岳」(3190m)。
素晴らしい景色です!
こちらがジャンダルム(3163m)。
屈強な撮影クルーさすがです!
ヒゲを発見です!
最高の天気なので、寒くない。
しばらくこの山頂でのひと時を楽しみます。
明日登頂する常念岳(2857m)を見下ろします。
時刻は10:52、さぁ雲が出て来ました!
下ります!
この雪の残ってる部分が恐怖です!
穂高岳山荘まで降りて来ました!
さぁ一気に雪ゾーン!
ここからはお尻で滑って行っちゃいます!
一瞬で降りて来ました!
この日は涸沢ヒュッテにてお昼です!
ここでも「テレビ見てます!」と出会いが!
ここでサッカー日本代表がコートジボワールに破れたことを知ります。
陽希さん食べるのも速い!
撮影クルーはまさに食事中ですが、
陽希さんすでに臨戦態勢!
新緑の美しい季節です!
時刻は14:11、さぁ横尾に降ります!
一気に横尾山荘に!
時刻はなんと、15:21です。
涸沢カールから約、1時間10分で下ってきました!
そこへ偶然、
「テレビ見てますよ!!」というグループで来ている方々。
「陽希さんの活動を見て、また山に行きたくなって来ました!」
「会えて感激です!」
という出会いも!
そして恒例の川!
この1日だけで僕のかかとは、、、
明日とその先の行程の確認を!
常に1週間以上先のことも考えています!
とにかく山ではドライに保つことが命、
少しでも乾かします!
しっかりと整頓された荷物。
しっかりと食事を摂ります。
2〜3回おかわりも!
コースタイムよりかなりペースは速いですが、
その分やっぱり消耗が激しいです!
ここで僕の足に田中正人さんが、
アドベンチャーレーサー用の処置をしてくださいました!
コンピートという人口皮膚を貼り、
ガムテープよりも粘着力と強度が高いダクトテープを貼ります!
これで残りの2日間持ちこたえることができました!
さすがの処置です!
6/16(月)同行4日目朝4:20 常念岳(2857m)へ
撮影のアングルや映像の画のバランスを相談、
この日は選抜隊が30分早く出発しました!
横尾から蝶ヶ岳方面に1000mアップ、
先にいいアングルを確保しておくためです!
この日も最高の天気に恵まれました!
田中正人さんのザックはかなりカスタマイズされてます!
このハイドレーションシステムのチューブ部分は、
上の写真のようにベルトでカスタム。
こちらはアドベンチャーレース時に地形図やマップを取り付けるためのゴム。
マウンテンバイクなどに乗るため、
ヒップベルトも片手で締められるようになってます。
余分なベルトは切り落とし、手縫いで止めます。
胸の部分のショルダーハーネスも片手で!
これはさすが!勉強になりました!
陽希さんを待つ間、
本を読むディレクター岡本さん。
4月から4つほどの山頂を除いてほぼずっと同行しているため、
こういう時間が彼のわずかなフリータイムです。
時刻は5:25。
さぁ常念岳に向かって出発!
ここから稜線に出るまで、
一気に標高を1000m上げなければなりません!
途中ですれ違った方も、陽希さんの挑戦を知っている方々!
記念にハイポーズ!
僕もちょっと先回りして稜線に出ました!
素晴らしい眺め!!
時刻は、7:01。
1時間半で一気に1000m上がりました!
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この記事を書いた人
- 長野県ならどんな過酷な取材でも、どんな時間でもチャレンジ!取材に行きます!自然豊かな長野県の”アウトドアでの遊び”をとことんご紹介!都会では体験できない魅力を発信します!
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