【チャレンジ取材シリーズ】
”穂高連峰の玄関口、雪に埋まった涸沢小屋を掘り起こせ!②後半”
素晴らしいロケーションと、素晴らしい仲間、
”山小屋開け”という一つのミッションのため7泊8日の共同生活。
後半はこちらも写真200枚で綴った、
山小屋でのそれぞれのライフスタイル!
日々訓練を欠かさない山小屋の山岳ガイド。
毎日違う顔を見せてくれる穂高連峰、
その絵を描いたり。
すぐ近くにあるのに遠い山頂目指してアドベンチャーに行ったり!
素晴らしい夜景を見たり!
みんなそれぞれの山小屋ライフスタイルを楽しんでいる。
それは全て最高峰の経験です。
おっと、話しが反れました!それでは後半!
山小屋生活4日目の朝!!
小屋の全貌が徐々に見えてきました。
まわりの雪の削られ方、
まさに掘り出している感じが伝わると思います。
ここからは、つらいつらい、
”氷カチ割りゾーン”が出現!
山小屋内の地下も、凍ってます!
ここを下るのは自殺行為。
まるでコントのセットですw
とにかく氷を砕く!!
動力室です。
素人には何がなんだかわかりません、、
毎年小屋開けをしてる中心メンバー、
左から、もっさん(山岳ガイド)、タカさん(スキーヤー)、もへー(スキーヤー)、りょうくん(元自衛隊)!
ここで今日帰るメンバーが!
最も過酷な期間を耐えた仲間、
みんなが見送ります!
そして芝田さんも見送る!
と、なんやらパフォーマンスしそうな雰囲気、
ソリ持って来たし!滑り降りるのか!?
もし行くとしたら、この日はカチカチの雪、
しかも、ここ斜度やばいです!
やろうか悩んでますw
さすが山小屋の代表、チャレンジ精神がすごい!
で、さすがに、ソリは諦め、
体のみで行こうとする!!
行くのか!?行かないのか!?
しかも普通の長靴だ!
どうなるのか!?
、、、さすがに何が何でも危険すぎる。やめました。
実際に滑って行ってたら、けっこうやばかったと思います!
芝田代表のパフォーマンスに小屋のみんなが盛り上がりました!
まさかの1番偉い人が体を張るのか!?という感じ。
みんなに愛される芝田代表の人柄、その一場面です。
芝田さんが先に落としたソリはちゃんと届きました!
この日この2人が帰り、新たにスキーヤー2人が来る予定。
2人はヘリポートに向かって行きました!
短い間でしたがお世話になりました!
で、その2人のスキーヤーというのが、
この後、一緒にアドベンチャーにいくスキーヤーです。
小屋の中に戻ると、
”こたつ”が!!
だんだんと山小屋のしあわせな機能が追加されて行きます!
そこへ、ついに追加メンバーが来ました!
今回のこの取材をアテンドしてくれた、
白馬のスキーヤー”ガチャピン”こと山城喜也くんです!
彼は以前からこの小屋で働いているメンバーです。
それと、写真には撮れてませんが、
野沢温泉のスキーヤー河野ショウゴが到着。
ちょっと吉田竜弥と意地悪して、
全く歓迎ムードゼロでのお出迎えに、「こんなはずでは」という感じに。
何はともあれ、
さぁ一緒にまずは作業!!
後半活躍した道具はこれ。
氷を砕いたりする時間多いです、、、
この写真見ていただくと、
だいぶ出てきましたよね?
中では山好きスタッフ、ヒッキーが作業中。
明るい性格の彼女、いつも小屋の雰囲気上げてくれます。
寒い日が続き、
あまり水が得られないので、雪を溶かしてしのぎます。
この日休憩で女性スタッフが作ってくれた、
かぼちゃのポタージュ、うまかったです〜
午後は雪、、、
除雪機が落ちるアクシデント!
みんなで引き上げます!!
これは、けっこう重いです。
どうやら途中でパイプが切れているかなんかで、
水の供給ができていないことが発覚!
急遽、ホースを水場からつなぎ、
小屋のタンクに供給ラインを作ります。
微調整しながら、タンクに水を!
何とかラインができ一安心。
この日の作業は無事終了。
そして、
撮影する予定のスキーヤー全員が集合しました!
そして夕飯後、、、
小屋の支配人の直樹くんと、山岳ガイドもっさんの協力を得て、
冒険の計画を練ります。
地形図を確認。
スキーブーツにアイゼンの装着具合を確認。
このエリアは、朝はカチカチのアイスバーン、
登山するには、アイゼンとピッケルが不可欠です
このエリアの山の話しをもっさんから聞いたり、
支配人直樹くんのレスキュー話しを聞いたり、
遅くまで盛り上がりました!
ほんとこういう冒険に行く計画って、
その過程も面白いんですよね!
小屋開け生活5日目
あいにくの天気、、、
またちょっと埋まりました、、、
しかもべちゃべちゃのぼた雪です。
これは作業つらそ〜
何はともあれ、エネルギー補給!
そして作業へ!
しかし、べちゃべちゃの雪で、撮影困難!
10時の休憩です。
みんなのウエアも瀕死の状態、、、
でもなんとか売店は掘り出され、
明るくなりました!
濡れた冷たいウエアを再び着て、
作業は続きます!
ついに、テレビアンテナの取り付けです!
全体はそれでもまだこんな感じ。
除雪機でひたすら作業してくれてるトッティさん!
サングラス焼けがハンパじゃない!!
やっとお昼〜!
すると、、
ついにテレビが映りました!!
うーん、テレビ。
なんか新鮮です!
そして天気予報、
しばらくめっちゃ晴れ予報!!
この日はぼた雪が降ってるコンディションが悪いため、
小屋開け作業を、屋内系の作業ににシフト。
なので僕らは、再度ロケハンに行かしてもらいます。
スキーにシールを貼り、登る。
正面の大きな岩は、
奥穂高方面から見るとライオンに見えるという”獅子岩”
ここから飛べるかなー、と見に行きます!
かなり高い!
30mロープを垂らしてみたら、足りない!!
上からは、こんな目線です。
どうかな、いけるかな〜っ。
少し周りを見て回り、
この日は天気も視界も悪いので早々に退散です。
メンバーも入れ替わり、
しあわせな夕飯の時間。
こんなグラスを発見。
山小屋って思ったよりいろいろあるなぁーと。
これで飲むと、すいません、なんかうまいですw
そして、山小屋生活6日目
朝5時、晴れてます!!
さぁ今日は登山の準備を!
この日は芝田さんに許可をもらい、
「涸沢岳」(3110m)登頂にチャレンジ!
しっかりとアイゼンを締め付けます!
素晴らしい天気です!
朝日が美しい!
そして出発!!
左が「涸沢小屋」、右が、「涸沢ヒュッテ」です。
この先の冒険のお話しはまたの別の記事にて!
改めて冒険記として書きます!
ちなみに、、
なんとか涸沢槍の頂上まで行ってきました!
そしたら寒すぎて、雪も緩まないわで、雪洞掘ったり。
また涸沢岳への残雪期登山として記事を書きます!
なんとかこの日の冒険を終え、帰ってくると、、、
みんなここが遊び場です!
だいぶ顔を出しています。
小屋の掘り出しとしては、かなり進みました。
改めてご紹介、
こちらが「涸沢小屋」です!
うしろを岩が固めていて、安定した場所、
元は猟師小屋だったそうです。
この食堂のストーブまわりが、
いつも温かくてしあわせなんです。
厨房では夕食の準備をしてくれています!
彼女たちの明るさ、小屋にはいつも笑い声が。
この日もみんなで楽しい夕食、
それが一番のパワー回復方法です!
そして、小屋開け生活7日目
時刻は5:35。
まだまだ夜は氷点下に。
涸沢ヒュッテへの水のパイプは夜凍ってしまうので、
毎日このように水抜きしていました。
寝起きドッキリ的なのやっちゃおうかな、、、
でも男なのでやめましたw
外では山岳ガイドのもっさんが訓練中!
小屋の仲間に指導も。
毎朝こんな感じで、
それぞれに山小屋生活を楽しんでいます!
涸沢小屋の代表芝田さんも、
「最高の天気だね〜」と。
ほとんどが掘り出せました!!
遊び道具は、しっか乾燥を。
絵を書くのが大好きな”ゆうち”
贅沢な朝活してました!
これ、
素晴らしいライフスタイルじゃないですか?
この青さ。
僕にとってのスカイブルーはこれです!
涸沢槍がかっこいい!
槍ヶ岳もそうですが、山の尖っている形状は、
そこへ行くことの過酷さを見て取れて、
行ってみたいという冒険心をくすぐります。
そして、この日も僕らは奥穂高岳を目指します!
この話しも、別の機会に書かせていただきます。
でもちらっとだけ。
本当に本当に厳しく素晴らしいアドベンチャーフィールドです。
世界に誇れる長野県の穂高連峰。
後ろを見れば、
松本平からも見える常念岳が。
穂高岳登山の素晴らしい経験を終えて、
涸沢小屋に帰ってきました。
話しは山小屋に戻ります。
そこはやっぱり山小屋、
好きな人はずっと見れちゃう書籍シリーズが揃ってます!
そしてついに最後の夜、、、
食卓には贅沢な食事!
もうほんとにありがたい!!
「僕らは明日帰ります、ありがとうございましたー!」
かんぱーい!!
この仲間での夕飯も最後、
なんだかさみしいですが、
山小屋名物”ひたすら楽しい夕食の時間”。
今までの写真を見せてもらいました!
これ点々が全部テントです。
この涸沢カールの最も人気な紅葉の季節、
過去最高は1200梁が張られたそう。
こちらは山小屋の宿泊客の数。
通常は200名収容の涸沢小屋。
この涸沢カールの紅葉は本当に素晴らしいらしく、
これだけの数の登山客が訪れる。
これは絶対紅葉の時期に来たい!!見たい!!
写真撮りたい!!
この日は夜遅くまで、
今までの小屋ストーリーや、
単純に趣味の話し、
大盛り上がりでした。
向こうに見えるのは涸沢ヒュッテ、
あちらでも楽しい話し盛り上がってるのでしょうか?
涸沢小屋生活最後の夜、
満点の星空が!
絶景すぎて、言葉では表現できません!
感謝感謝の夜はゆったりと更けて行きました。
そして山小屋生活8日目(最終日)
まだまだ凍ります。
ついに売店前テラスにテーブルも出ました!
気持ち良さそうに朝の一服。
記事を書いてる僕も、
いいなぁーと思います。
涸沢小屋とgoatのコラボ写真。
そして朝の訓練。
とにかくきれい。
さぁ帰り支度。
すでに馴染んだこの部屋にも感謝です。
小屋の名前はどれも自然がテーマ。
しかも部屋の看板が手彫りなんです。
どれも山が描かれ、かっこいい!
さぁ小屋開け部隊に密着取材の、
記念撮影!!
僕はいつもように滑り込みバンザイスタイル
そして実は、小屋開け部隊は、
小屋の仕事をしているだけではありません。
登山者のために、みんなが通る、
”本谷橋をかけにいく!”
先行して「涸沢小屋」の橋かけ部隊と、
「涸沢ヒュッテ」の橋かけ部隊とが合流し、
現場に向かいます!
今回のアドベンチャークルーと記念撮影!!
素晴らしいメンツに感謝!!
さぁ小屋はきれいに開けられました!
僕らもきれいに部屋を片し、
いよいよお別れです!
これで橋かけ部隊のお手伝いをして、
そのまま下山という流れ。
「ありがとうございました!!!」
いつもよりも余計に感謝をしております!
そして、、、出発!!
「ありがとうございましたー」と。
遠くまで手を降ってくれる小屋のみんな。
「涸沢小屋」、あったかいです!
さぁ橋かけ部隊のもとへ!
途中荷物の重さで、
ふくらはぎが破裂しそうに!
休憩!
そして着きました!
「本谷橋」!
があるはずの場所。
「涸沢ヒュッテ」と「涸沢小屋」の合同チームです!
こちらは”足きり”作業をしてきた部隊。
登山者が歩きやすいように、
雪をかいて、足場を作ってくれてきています
ここは夏場、橋の高さは10mあるらしいです。
でもこの時期なら、雪がまだあって足場があるので作りやすい!
こちらは”屏風岩”
涸沢ヒュッテさんのTシャツ!
山のデザインがかっこいい!
そしてお茶の時間です
いろいろお裾分け。
みんなほんと仲がいい!
木が芽吹き始めています!
ここまで3時間程度で!
作業はとても効率化されてます!
しっかり固定して、
「本谷橋、出来た〜!!」
さぁこれで今回のミッションは全て終了です!
みんなは涸沢小屋へ帰っていきます!
「ありがとう!!またくるね!」と。
さぁ僕らも上高地を目指します。
まだまだアドベンチャーは続いています!
ついに道に出ました!
ふきのとうが食べごろ!
そして8日前に出発した、ヘリポートに到着!!
素晴らしい経験値を積ませてもらいました!
岳都「松本」から登れるすばらしい山、
「穂高連峰」。
その玄関口「涸沢小屋」の小屋開けに密着した8日間、
いかがでしたでしょうか?
毎年、何万人と訪れる山岳観光地「穂高岳」(最高標高3190m)、
そのフィールドへ人々が訪れるためには、
山小屋というアウトドア拠点が不可欠。
涸沢カールへは、上高地から徒歩6時間。
そんな長旅の疲れを癒して、
次の日の山頂アタックに備える。
山小屋は間違いなく”山のオアシス”です。
そんなオアシスも、
この小屋開けスタッフの活躍なくしては機能しません。
毎年毎年行われている、
各山小屋での小屋開け。
素晴らしい経験をさせていただきました。
みなさんもぜひこの山小屋を利用してみてください。
山小屋スタッフさんたちは、
興味深い話しをたくさん知ってます。
そしてそれぞれのライフスタイルを楽しんでいます。
もし山小屋に行かれた際はぜひ、
こんな小屋開けって作業がされてることを踏まえて、
遊びに行ってみて下さい。
長野県の魅力は、山岳フィールド。
でも1番の宝物は、
そこで活動している”人”の魅力です。
引き続き、
取材しきれないほどの長野県のアウトドア最前線に、
密着していきたいと思います!
どうぞお楽しみに!
【ご紹介】
◯涸沢小屋 http://www.karasawagoya.com/
◯FOOLUSH https://www.facebook.com/fooooorush?fref=ts
◯Hayato&Ryuya https://www.facebook.com/HayatoAndRyuya
この記事を書いた人
- 長野県ならどんな過酷な取材でも、どんな時間でもチャレンジ!取材に行きます!自然豊かな長野県の”アウトドアでの遊び”をとことんご紹介!都会では体験できない魅力を発信します!
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