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【チャレンジ君冒険記】”国内史上最長260kmのアドベンチャーレースに密着!①”(準備編&スタート〜12時間)

【チャレンジ君冒険記】
”国内史上最長260kmのアドベンチャーレースに密着!①”
(準備編&スタート〜12時間まで)

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こんにちは!

長野県のアウトドア最前線を突撃取材している、
チャレンジ君です!

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今回はついに究極のアウトドア、

この世で最も過酷と言われる”アドベンチャーレース”です!

実は長野県は1998年ころからアドベンチャーレースの歴史があるそうです。

そして今回のレースはなんと、
”日本史上最長260km!4日間ぶっ通しの最も過酷なレース!”でした。

その過酷さにより取材困難なため、まだ知られざる世界。

しかし、それこそチャレンジしなくては!
丸4日間”完全密着取材”をしてきました!

きっかけは、
先日のウェイクボード長野県選手権の取材時に出会った女性カメラマン。

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実は、
スポーツフォトジャーナリストであり、雑誌「Tarzan」などでも活躍している、
世界初のアドベンチャーレース専門誌を立ち上げた久保田 亜矢さんでした!

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そのミラクルなご縁により取材できた、
出場者にも、取材陣にも、
”日本史上で最も過酷な4日間”についてをお伝えします。

 

さぁ本題、

聞き慣れないアドベンチャーレースとは?

国内史上最長のアドベンチャーレース シリーズ。
「X-Adventure」(クロスアドベンチャー)

今まではたいてい国内でのアクティビティレースは、
長くても週末の2日間を通すものが最長だったところ、
今回のレースはのべ4日間の72時間、昼夜かまわずぶっ通し。

日本史上では、頭一つ抜け出て”最長”となります。

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ルールは至ってシンプル。

全24チェックポイント(CP)、総距離260kmを、
制限時間内に、通信機器を一切使う事無く、
レース当日渡されたマップとコンパスだけで、動力なしに走破する。

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チームは、
4人で1チーム(うち女性最低1名)+アシスタント最大2名

全てのチームで女性を1人以上編成し
全てのポイントで4人一緒に行動しなければならない。

チームワークがとても重要となるレースです。

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その間アシスタントに会えて、
装備変更や食事などの補給ができるのは、全9アシスタントポイント(AP)。

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かなり危険な箇所も通ります。

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3泊4日だが寝るわけではない。
基本は昼夜関係なく時計は動き続けています。

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ルートは自由、とにかく早くチェックポイントを通過し、
ゴールに早く着いたチームが勝者となります。

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エリアは長野県「野沢温泉スキー場」を出発、
新潟県「苗場プリンススキー場」まで。

トレッキング80キロ、マウンテンバイク110キロ、ラフティング63キロ、キャニオニング8キロで総距離261キロ。

県境を気が遠くなるくらい壮大に行ったり来たり。

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多種多様なアクティビティをこなしていくレースです。

 

選手はその当日にコースを知る!?

選手は、レース直前に初めてマップを受け取れます。

全長260kmもの距離ですが、事前練習は一切出来ません。

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レース当日1日目の 10/24(木)11:00、
全体ブリーフィングが始まりました。

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事務局代表はアドベンチャーレーサー 田中正人さん(上の写真右)。
ヨーロッパなどの700km以上のレースに実際に出場されています!

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その当日にマップが配られ、危険な箇所やコースの注意点を、
”すでにこの260kmのコースを2周もしている!”という、
コースセレクターであり、アドベンチャーレーサーの田中陽希さんから。

各チームのリーダーにここで初めて渡されるマップ。

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実際選手が使うのは、この一見全くどこが道かわからない地形図です。
クリックで拡大できます。
これを読めなければまずレースには出れないとのこと。

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注意点の説明を実際のコース上の画像にて。

中には崩落の激しい箇所や、
急坂でラフティングボートを担がなければ行けない箇所が!

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早速各チーム地図読みへ。
この”通るルート”が勝負の命運を分けました。

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広大なフィールドでのレースにおいてルートの確認、決定は非常に重要な要素。

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マップは全部で19枚。壮大です、、

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取材するにも、かなり入念にルートを頭にいれなくてはいけません。

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マップを確認する作業に、みなさんのべ3時間は使っていました。

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アシスタントスタッフ専用のルールなどが書かれた冊子も。

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全24チェックポイント(CP)にはこの目印が。
選手はここに穴を開けていきます。

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ヘルスチェックシートも記入して,健康を証明。

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ここで自己責任のもとでレースに参加することをチームごとに誓います。

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そして装備チェックへ。

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みんな車の中がすごい荷物!

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今回は約60kmのラフティングがあるので、
ウエットスーツを運営側が用意してくれています。

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みなさんサイズチェック。

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各チームごと大量の荷物、もはやパズル。
いろんな工夫がされ、ギアや食料が積まれています。

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それぞれのマウンテンバイクには全て、ハンドルに地図を置く台が設置されてました。

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マウンテンバイクを組み立て。

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いよいよゼッケンを装着し始めました!

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細かい装備品のチェックが入ります!

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しっかり目視、みんなで確認。
ここまでは選手もリラックス、和やかムードです。

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みんなこだわりのバイクでかっこいいんです!
しかしこのきれいなマウンテンバイクがこの4日間で泥だらけに!

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ある女性選手の足、
少し調子が悪いくらいとのことですが4日間もつか心配です。

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今回のレースの一つの山場である、ロープで降りる懸垂下降地点のため
ここも入念にチェックします。

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みなさん装備もだいぶ整って来ています。

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14:00ころ、
アシスタントスタッフも忙しく動き始めます。

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準備が一段落したチームは元気なうちの記念撮影も。
ビフォーアフター用に、、、

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スタート地点の野沢温泉スキー場、きれいに染まって来ています。

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今回の重要なポイントとなるラフティング、
群馬県みなかみのカッパクラブさんが運営に入っています。

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詳しく安全講習を行います。

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最終のマップチェック。

 

さぁいよいよ過酷極まる260kmのレースがスタート!
(スタートから12時間の流れ)

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これがスタートゲートです。

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これから260kmに立ち向かうとは思えないリラックスさ。
みなさんさすがです!

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10/24(木)15:00 スタート!
まずは最初のアシスタントポイント「馬曲温泉」へのトレッキングです!
本部によるトップの到着タイムは、3時間後の18:00。

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小走りでマラソン大会のような出だしです。
まさか260kmをこのハイペースでいくのでしょうか、、

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みんなパワー溢れるトレッキング、ではなくランですね。

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すぐに本部も先回り、移動します!

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道路を行くチームもあれば、すぐに山に入るチームも。

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美しい景色の中進んで行きます。

 

最初のアシスタントポイント”AP1”へ先回り

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同日16:00、
長野県でも景色がきれいだと有名な馬曲温泉に先回りで着きました。

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絶景です。

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上から紅葉がグラデーションに。

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17:00
あたりはすぐに暗くなりました。
アシスタントスタッフさんたちが、選手を迎える用意を始めています。

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食事の用意をしたり、

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次のマウンテンバイクの準備をしてあげていたり。

 

時刻は18:10、暗闇のやぶから選手が!

アシスタントポイントからコースだと思われる方向へ逆走、
そこは夜の山、真っ暗闇。

1人だとかなりの恐怖感があった。
少しの物音でも、何かいる!?と当たらない勘がやたら反応する。

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暗闇で待っていると、チラチラとヘッドライトが見えた。
完全な闇をヘッドライトだけで歩いて来る選手。

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暗闇で潜んでいた僕に、逆に選手が驚いていた!

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続々と帰って来る選手。

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ここはまだチェックポイントCP2。

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みなさん、”藪漕ぎ”って言葉知ってましたか?

話しを聞くと、
最短コースを行くため、等高線上を”藪漕ぎ”と言って登山道かまわず草をかき分け進んできたとのこと。

その薮の茂り方がすごいエリアだったようで、
すでに選手の顔や手には擦り傷、衣服が破れていた。

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ここでのトップチームは海外のレースにも出ている実力派。
気温は10℃程度だが、みんな汗をかいていた。

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次のコースを読むメンバー、
夜の地図読みはとても神経を使うため交代制をとっているチームがほとんど。

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女性も素早く次のマウンテンバイクの準備を。

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「到着から15分経過したら教えて!!」と鋭い声が飛ぶ。

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ここでのトップは「ちょめちょめくらぶ」
名前とは裏腹にほんとに実力派チーム。

補給時間も15分そこそこでマウンテンバイクへ出発!

トップチームは18:30に出発!
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マウンテンバイクと言っても、もちろん下りだけではない。
また登る!

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選手はどんどん到着し、
どんどん出発していく!

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草をかき分けチェックポイントへ

時刻は21:00。
CP3は標高1675mの八剣山。
夜の登山道をマウンテンバイクで走行する過酷なセクションに。

ついに雨が降ってきた。

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photo by Kayoko Abe (カッパクラブ)

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photo by Kayoko Abe (カッパクラブ)

マウンテンバイクを担がなければならないポイントも。

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photo by Kayoko Abe (カッパクラブ)

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photo by Kayoko Abe (カッパクラブ)

薮が生い茂る箇所をかきわけ出て来る選手。

このチェックポイントを過ぎたら、あとはほぼ下り。
一路小布施橋を目指す!

1日目の区切り、小布施橋!

時刻は22:55
スタートから8時間経過、トップ選手が到着!

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かなりのハイペースでトップチームが帰って来た!

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選手はまだかなり元気!テンションも高い!

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早速濡れた衣服を交換、

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冷えた体を温かい食事で温める。
他のチームも順調に1チーム、また1チームと帰ってくる。

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明朝6:00のラフティング一斉スタートへの補給と休息を

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今回のラフティングは2日目朝6:00に一斉スタートとなる。
ここまでの順位はそのスタート順に反映される。

ここまでやっと60kmほど、レースはまだ残り200km、、、

選手は車やテントで、つかの間の休息を取る。

準備から最初の12時間はここまで!

次回へ続く!

【チャレンジ君冒険記】
”国内史上最長260kmのアドベンチャーレースに密着!②”
【スタートから12時間〜36時間編へ!】

”そして過酷なラフティングへ、レースは最初の朝を迎える!”

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レースは60kmのラフティングへ!続きの②へはこの画像をクリック!

 

この続編はその④までで完結となります!
次回記事アップ次第、
◯本サイトトップページ⇒http://nagano-outdoor.com/
◯Facebookページ「長野県のアウトドアレジャー遊びをシェア」
https://www.facebook.com/nagano.outdoor.leisure
にてお知らせします!

次回、さらに過酷で、さらにきれいな写真が控えています!
どうぞお楽しみに!

この記事を書いた人

Jun Yamagishiアウトドアカメラマン
長野県ならどんな過酷な取材でも、どんな時間でもチャレンジ!取材に行きます!自然豊かな長野県の”アウトドアでの遊び”をとことんご紹介!都会では体験できない魅力を発信します!