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【チャレンジ君冒険記】 ”国内史上最長260kmのアドベンチャーレースに密着!③”(スタートから36〜60時間編)

【チャレンジ君冒険記】
”国内史上最長260kmのアドベンチャーレースに密着!③”
(スタートから36時間〜60時間編)

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2日目の17:00、レース開始から25時間が経過。
選手は屋敷温泉から”夜の鳥甲山”トレッキングに移行!

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また夜が訪れる、、、

このセクションでは順位変動の大波乱が!
山の中に10時間!レースが中断することになる!

 

少しおさらいから。

標高2037mの鳥甲山(とりかぶとやま)。

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ヤセ尾根で急勾配な登山道として知られている。

くさり場や、絶壁、両側が崖。
ここを夜に通ります。

レースでは距離にして15km。

標高 800mの「屋敷温泉」のアシスタントポイント(AP5 CP12) から、
標高2037mの「鳥甲山」(CP13)へ登り、通過、
標高1200mの「奥志賀方面 雑魚川林道」( AP6 CP14)へ向かいます。

距離の割にかなりの標高差、
急な登り、急な下りです。

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ここには実際に選手が見ていた地図を貼ります。

右上の屋敷温泉から、左下の雑魚川まで。
トップの到着予想時間は4時間半後。

つまり17:00ころにトレッキングに移行したチームは、
21:30ころ着くのでは?という予想。

ここからは装備の乏しい僕らは追えません。

 

ちょっとここで、
”そもそもこのレースとはなんのために?”
と思っている方も多いかもしれませので、

少し前置きをさせていただくと

アドベチャーレースは生死をかけた挑戦ではなくレース

アドベンチャーレースとは、
あくまでレースであり、生死をかけた挑戦ではありません。

選手は、
今までの知識や経験値、能力で、
最適で十分な装備を選択、駆使し、
刻一刻と変動する状況に冷静に対処し挑む事ができる精鋭たちです。

訓練などもチーム全体で取り組み、その成果の発表の場としてレースに出場しています。

確かにレース自体は非常に過酷ですが、
この環境下でも適切な判断をして前に進んで行く、
その技術やチームワークを競い合い高めよう!というものです。

実際に運営本部には、
アドベンチャーレーサーの田中正人さん、田中陽樹さんという、
経験豊富な方がいつもレースの動向を見て、安全管理などもしてくれています。

それを踏まえ、チーム一丸となって挑む素晴らしいレースとしてご覧下さい!

 

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さて、本題に戻りますと、

選手が鳥甲山を抜けたら到着する、アシスタントポイントへ先回り!

僕ら取材陣も、本部とアシスタントスタッフの一団について行き、
まずそのアシスタントポイントへ!

時刻は20:00、
いつ選手が来てもいいように準備が完了。

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しかし、
トップ到着予想を30分過ぎた22:00を過ぎても、選手はこない、、

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一向にこない、、、
時刻は夜中、24:00をまわる、、、

たまらずチェックポイントで待機する側も仮眠を取る。

 

その間、夜の鳥甲山では、
順位変動の波乱と、アクシデントが多発していた!

僕らはGPSトラッキングと選手の話しにより、
この”鳥甲山の夜登山”の情報を集めました。

 

標高差1200mのトレッキングで何が!?
順位の大変動が起こった現場に迫る!

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今回の大会で最も選手を苦しめたのは、雨。

4日間ほぼずっと雨。
夜の登山はただでさえ視界が悪い。

というか闇。

ヘッドライト以外の明かりはありません。

鳥甲山山頂(CP13)までは、
トップチームは19:30に到着。

順調だった。

しかし、、、レースはそう簡単ではなかった、、

 

勝負を分けたそれまでのトップ集団と、
後続チーム「Exceed a Dream」の異なる行動!

(※表示には少し誤差があります)
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鳥甲山山頂までのトップチーム3~4チームは、
無難な登山道ではなく最短距離で等高線上を”藪漕ぎ”(南西に左下へ)で向かおうとした。

しかし、
ここをトップで抜けて来た「Exceed a Dream」は、
かなりの大回りだが無難な登山道(南東に右下へ)を進んだ。

 

そこで勝敗が分かれた。

トップ集団は、
夜の登山道から画面左下の目的地へ藪漕ぎをしようとしたが、なかなか進めない。

トラッキングの動きをみてもわかるが、
かなり行ったり来たりを繰り返し迷っていた。

多くのチームがまさに山頂付近になんと約4時間停滞!
夜中の25:00までいたチームも。

 

時刻は2日目24:00過ぎ、レース開始から33時間、
ついに一つの明かりが見えた!

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明らかに選手!

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ゼッケン10の「Exceed a Dream」!

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このチーム実は、
一番大きく遠回りしたが、
一番最初にチェックポイントに現れた!

「雨でかなり視界が悪い!寒さも厳しい!」

やはり雨の影響が大きかったようすが伺える。

このトップのチームでさえ、
夜のトレッキング開始から6〜7時間、
標高2000m付近で雨に打たれ続けている。

集中力もかなり消耗しているはず。
でも選手の目力や口調は力強くはっきりしていました。

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すぐに着替え、アシスタントさんは温かい食事を提供する。

 

あとのチームは!?
このときは本部もわからない、山の中ではどうなっていたのか!

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まだこの時、状況を誰も把握していない。

それにしても遅すぎる!

心配し、
救出に向かうルートも事前に検討する本部。

このとき、多くのチームがまだ山の中。

 

 

深夜26:00、
低体温症になりかけている選手が2名いるとの連絡が入る!

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ここでレースはいったん中断、
救出に向かう本部とアシスタント。

さらに、雨の増水のため、
3日目の明朝6:00からの雑魚川8kmのキャニオニングはキャンセルに!

いったんそのキャニオニングの予定到着地点「切明温泉」に、
全チーム集合という指示が!

 

時刻は3日目早朝5:00。
僕ら取材陣は臨時集合場所に向かう!

まだ暗闇の中、本部から指示された臨時集合場所へ本体より先に車を走らせる、
その途中!

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選手だ!

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ゼッケン3の「KOKOPELLI(ココペリ)」とすれ違う!

このチームは鳥甲山山頂から26:00くらい、
最短ルートを諦め、登山道から下り始め、
やっとここまで来たとのことだった。

さらに選手から聞いた話しによると、
実はアクシデントがあったという。

 

闇へ滑落寸前!?選手が体験した闇とは?

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アドベンチャーレース界の重鎮池田さんは、
この夜の鳥甲山で、滑落死寸前のアクシデントを体験した。

以下本人談、
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鳥甲山からの下り26:00ころ、あたりは闇。
幅1m位のヤセ尾根で、突然路肩が崩れて体が宙に浮きました。

落ちながら必死で枝を掴み何とか止まりましたが、
下をヘッドライトで照らしても漆黒の闇。

斜面の角度は75度、体感的にはほぼ垂直でした。

足を乗せるホールドも皆無、
掴んだ枝を腕だけでたぐり寄せてじりじり登るしかなかった。

この状態は持って3分と自分に言い聞かせながら、
何とかチームメイトの差し出すトレッキングポールを掴もうとする。

やっとの思いで仲間にザックのショルダーベルトを引き上げて貰って、
無事、怪我も無く生還しました。

一つ違っていれば死亡事故・レース中止の瞬間でした。
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上の写真はその生還の後、
一般道でアシスタントポイントに向かっている最中に撮影された池田さんの写真です。

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鳥甲山はヤセ尾根で、急勾配というのは知られている。

長い雨、そのヤセ尾根が危険なのは重々承知。

しかし時刻は深夜1時、あたりは闇。

アドベンチャーレース界の重鎮と言われる池田さんのような方でも、
少し油断すればそのような事態に直面する。

このレースは、自然の怖さ厳しさを、
改めて選手に教えてくれてもいる。

 

しかし、まだ所在がはっきりしない選手も。

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アシスタントの方も心配。

とは言え、選手はこの道のプロ、
万が一の時のアイテムも持っているはず。

しかし、レースに出場している全てのチームが、
僕からしてみれば、ぼろぼろに見えた。

 

3日目6:00、スタッフや選手全員が一旦臨時集合場所へ!

レース開始から、38時間が経過。

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取材陣は先に到着。
ここで念のため機材チェックと、急ぎの充電をする。

 

そして時刻は8:30、、、まさか!

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奇跡の全チーム復活!!!

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理解を越えた!奇跡の全員復活!!

賞賛と敬意を込めて、”あなたたちは変態だ!”
と思いました!

やはりこのレースに出場している選手は並大抵ではない!

あらゆる状況を想定して、
準備や対応策をしていた。

それは僕の想像をはるかに上回っていた!

 

そしてこちらが圧倒されている間にも、選手は着々と準備をする。

それでもさすがに、
昨日の夜のトレッキングの話しで持ち切りでした。

さすがこの道の精鋭たち、
このくらいではリタイヤになんてなりません!

 

レース開始から42時間、さぁレースは再開!

レースは朝10:30、再開!
増水によりキャンセルされたキャニオニングは飛ばします!

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しかし、なにやら説明が。

どうやら水に腰まで浸からなければならない、
沢渡りのポイントがルート序盤にあるという。

ここまでの長雨、選手の脳裏に心配がよぎる。

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本部長の田中正人さんがバイクで確認してきたところ、
少し増水しているが、渡れるとのこと!

しかし、
田中さんは海外の600kmなどのアドベンチャーレースに出ている強者、
その田中さんの”大丈夫”はほんとに大丈夫なのだろうか?

僕ら取材側にとっては、”良い画が撮れそう!”ですが、
疲れている選手にとっては、重圧。

話しは脱線しますが、
田中さんの車内にバイクが!
その段取りの良さにもびっくりです!

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そして、
情熱大陸にも映像を提供しているトレイルランニングのカメラマンとしても有名な一瀬さんも合流!
僕もここからは一緒に走って、実際に山の中に入り撮影となります!

 

ここからはロングトレッキング!新潟県へ!

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このセクションは、40km〜50kmのトレッキング、
標高2051mのナラズ山山頂を通過、
標高1938mの赤倉山山頂(CP18)を通過し、
標高2145mの苗場山山頂を通過、
標高2000mほどの尾根をひたすらトレッキングです。

僕ら取材陣は、
このレース唯一の増水している沢渡り(徒渉)ポイントへ先回り。

そこはまるで別世界、
素晴らしい紅葉が出迎えてくれました。

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選手もここから入ります。

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うっすら霧が立ちこめる。

しばらく歩き、目に入ってくるのは絶景。

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この紅葉が少しでも選手を癒してくれるはず。

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まさに旬、素晴らしい紅葉です。

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ここから沢へ下ります。

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どんどん下へ。

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最高のトレイルです。

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ついに沢に。

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そこには万が一があったときのために、
救助隊が控えてくれていました。

実際はキャンセルされたキャニオニングのサポートをしてくれるはずだった、
群馬のアドベンチャーガイドカンパニー「冒険小屋」の方々。

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選手も到着!

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きれいな紅葉の中、選手にも笑顔が。

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しかし、それもつかの間、
ここを渡らなくてはなりません。

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この角度、見た目よりかなり急です!

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そしてこの面、滑る!

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少し間違えば、流れの急な部分に落ちてしまいます!

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写真ではきれいな沢ですが、勢いはかなり強いです。

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次々に渡ります。

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まさにレース!

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あたりで一番渡りやすそうな箇所を選ぶ。

濡れたらこれから標高2000m級の山頂が4つ、
道のり40kmのトレッキングに響くため、
選手はとにかく濡れたくない。

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背の高い男性でもこの水位。

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水は容赦なく足をさらおうとします!

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背の低い女性は腰まで浸かってしまう!
このあと気温は下がっていく。
心配です。

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着たままで渡り、かなり濡れてしまった選手、
ズボンなどを脱いで渡り、あまり濡れなかった選手。

このあと体温や体力の低下速度は、ここで大きく左右されるはず。

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3日目14:30、
ここからはまたロングトレッキングへ!

選手は一路、標高1938m赤倉山(CP18)を通過し、
標高2145m苗場山経由で新潟県津南方面へ向かう。

僕らは選手を見送った。

次にアシスタントポイントで会えるのは、
早くても8時間後の予想、、、

 

沢で下半身が冷やされたまま過酷なトレッキングは山奥へ、
真夜中の12時にまた山頂を迎えるペースに!

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沢渡りポイントを14:30通過した選手たち。
すぐに日が暮れる。

このペースで行くと、
最も標高の高い苗場山山頂は間違いなく真夜中の通過になる。

昨日の鳥甲山の悪夢がよみがえる。
いや昨日は悪夢ではなく現実だった。

 

3日目17:00そしてまた雨が降り出し、、、
レースは3回目の夜を迎える。

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このレース中、
お、晴れそうだな、と思ってもどうしても降る雨。
カメラのケアもかなり大変。

僕らは山を降り、車で移動、先回りして、20:00くらいに
新潟県側のアシスタントポイント、グリーンピア津南へ。

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津南に着いて見えた一瞬の星空。

次にしっかり空が見えたのは、、、
あまり記憶にありません、、、

 

レース開始から52時間が経過。
トップチームは順調に赤倉山のチェックポイントを通過する。

GPSトラッキングで選手の位置を確認しました。

しかし気候は変わる。
台風が反れ、北から低気圧が日本に近づく。

気温が急に下がり暗闇の山頂は雪の気配がしていた。

いやな予感は当たっていました。

 

時刻は20:00、
選手は夜の赤倉山、苗場山山頂で”猛吹雪に遭遇”!

視界ほぼゼロ!
体温の低下が心配される状況に!

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昼間なら、
とても壮大な景色で人気の登山道”苗場山”の湿地帯。

でも夜だと、
風が通り抜ける吹きっさらしの暗闇の湿地帯。

ここを通る間、強い風に体温をどんどん奪われたという。

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標高2145mでの雪。

確か、、、
沢で濡れた選手、
そして、
きっと汗もかいている。

そこに強い風、体温の低下のスピードはすさまじいはず。

あたりは真っ暗、
見えるのは仲間のヘッドライトだけ。

 

台風がそれ、気温が下がったことによる猛吹雪、
選手が見た現場とは!?

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これはデザートローズ唯一の女性メンバー、
梅沢選手に聞いた苗場山山頂(標高2145m)の話です。
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本当に吹雪だし、
真っ暗でヘッドランプの明かりだけで前に進んでいて、
これ死んじゃうんじゃないかな?と思いました。

苗場山の山頂で、
それまでの汗で体も冷え切ってて、でも着替えを一式持ってたので、
小屋の影で上半身裸になって震えながら、
手もかじかんで動かないんですがなんとか頑張って着替えました。

そしたら少し暖かくなって 行けるな!って思いました。

実際に良く見るとリュックも凍って、ハイドレーションの水も凍り始めてました。
ペットボトルの水は凍ってましたね。

とにかく動きを止めたら危なかったです。

山頂でリタイヤの電話しようかなって言ってる他のチームの人がいて、
とりあえず1800mまで高度を下げれば雪がなくなると思うから行きましょう!
ここにいても危ないって励まし合いながら進みました。

下山出来た時は生きてた~って号泣してしまいましたよ~(T_T)
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この時の気候なら1800mまで下がれば雪が無くなるという知識などがあるからこそ、
厳しい環境を突破できる判断ができる。

とはいえ、吹雪が襲ったのはここまで5o時間以上も、
不眠不休でレースを続けて来ている選手たちの疲れた体。

体温も上がりづらい。

その負担は想像を越えるはず。

でもこのレースに出る選手は着替えを持っていたり、
このように適切な判断ができる。

取材と言っても、とても勉強になります。

 

レース開始から54時間が経過、
吹雪の苗場山を断念した2チームがリタイヤ!

ここで下がる気温、冷えた体、疲労により、
2チームがリタイヤを宣言し、迂回ルートで東に山を下る。

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先頭集団5チームはなんとか吹雪を突破!

 

しかしチーム「ココペリ」は、
吹雪の山頂でビバーク(緊急野営)をせざるを得ない状況に!

気温はどこまで下がるのか、
吹雪はいつおさまるのかわからない。

しかし、これ以上猛吹雪を進むのは、、、

吹雪の山頂でビバークするという判断をした!

しかしその判断により吹雪の苗場山山頂から無事下山!
そのココペリの選手に見せてもらった山頂での朝方の写真。

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少しでも風を防ぐため、小屋の脇にテント、
足首までの雪。

写真良く見ると、ピースしている、、、
どこまでタフなのか!

 

山頂でこれより先に進むのは厳しいと判断したチーム、
しかし実は所持品の装備は2人分のテントしかなかった。

その彼らを救ったのはスイーパー。
ほぼ一緒に行動していたため、スイーパーのテントに分散して風をしのいだそう。

レース運営側の、
もしものためにの事前準備や安全管理がやはりすごい!

が、このチームはレースとしてはここで無効となる。

 

レース開始から61時間が経過、4日目の朝3:30ころ
8つ目のアシスタントポイントに選手が向かって来ている、、

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山頂での猛吹雪を抜けて、
連日の夜通しトレッキングをしてきた選手たちが帰って来る場所。

やっとの想いで、このアシスタントポイントに到着する。

レースは残り9時間!
4日目の朝、レースはまだ続く!

このグリーンピア津南(AP8 CP20)は、
最後のマウンテンバイクに移行するポイント。

このポイントを出発しなければならない関門は6:00。
あと2時間しかない。

そしてもうゴールは近い、
きっと選手が来たとしても休憩はほとんどしない予想。

食事などエネルギー補給だけして出発するだろう。

残すは4つのチェックポイント、
それぞれ関門としての制限時間も迫って来ている。

次回最終回、果たして完全完走チームはいるのか!

 

その後の展開は次回へ!

【チャレンジ君冒険記】
”国内史上最長260kmのアドベンチャーレースに密着!④”
(スタートから60時間〜72時間編)

“迫る制限時間!ゴールに到達するチームは?”

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次回アップ次第、
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にてお知らせします!

次回もさらにさらに過酷、そしてアクシデントの連続!

どうぞお楽しみに!

この記事を書いた人

Jun Yamagishiアウトドアカメラマン
長野県ならどんな過酷な取材でも、どんな時間でもチャレンジ!取材に行きます!自然豊かな長野県の”アウトドアでの遊び”をとことんご紹介!都会では体験できない魅力を発信します!