初めてのスノーシューを履いて雪道さんぽへ臨みます。

雪が浅いので、この日はトレッキングシューズを履いた上にスノーシューを履いています。
スノーシューは、ポールとセットのレンタルで700円。
晴れた日、気分転換にお散歩するにも手頃なお値段ですね。

黒姫山の麓から、30分ほど歩いて御鹿池（おじかいけ）を目指します。

この日は絶好の散歩日和。

どこまでも青い空に、映える白い黒姫山のコントラストは、天気の良い日だけ見られる絶景です。

黒姫山の隣には妙高山もくっきりと姿を現し、麓には遥かに市街地も見わたせます。

青い空と冬の太陽に感謝して、早速、出発です。

真新しい新雪をそっとスノーシューで踏みしめると、サクッとした感覚。
太陽に照らされて、足元の新雪の結晶が、ガラスのようにキラキラと瞬いています。

黒姫クロスカントリーのコースにもなっている、広い歩道を進み、
一歩逸れて、薄暗い森の中へ入ります。

誰かが通った道をなぞって、ゆっくりゆっくりと森の中へ進みます。

あっ、早速こんなところに、まだ新しい動物の足跡が！

晴れた日は動物達も嬉しくて活発になるのでしょうか？

道の脇には、今にも凍りそうな小川も流れています。

少し視界が開けると、また青空を背景に真っ白な黒姫山が姿を現しました。

その美しい青と白のコントラストに、しばし足を止めて見入ります。

その先は、熊よけの鈴を鳴らして森林浴コースへ。

少し急な登り坂を上がり、

白くて薄暗い森の中をゆっくりと歩いていきます。

雪が積もり、重たそうにうなだれている針葉樹のトンネルをくぐって進みます。

photo by Koji Ogawa (Kifune)

白い木々の間から、かすかに太陽の光が差し込みます。

よく見ると、木の皮にまでぎっしりと雪が積もっています。

また凍りそうな小川の脇を通り抜けると、

パッと視界が明るくなり、また黒姫山が目の前に見えました。

ようやく御鹿池にたどりつきました！湖面はすっかり氷り、雪で覆われて平らな雪原のようです。

湖面から顔を出す杭にも、ちょこっと綿帽子。

湖のほとりで少し足をとめて休んでから、池を半周して、

雪をかぶった枝の下をくぐって進みます。

新雪の上を歩くのは思ったより重みがあるので、
小川沿いに、落ちないように気をつけながら、しっかりと歩いていきます。

クロスカントリーのコースへ戻ってきました。

最初に見た黒姫の裾野の広大な雪原に入っていきます。

誰もまだ踏み入れていない、まっさらな新雪を、思わずそっと踏みしめてみると

ギュッとして適度な固さのある新鮮な感触。

そして、ふと雪原から黒姫山の頂上を見上げると、

ほら！

青い空へ、飛行機雲がすーっと軌跡を残して流れて消えていく。

振り返ると、最初に来た小屋が見えます。

ここまでで、およそ1時間半ほどの、ゆったりとした散歩の時間でした。

photo by Koji Ogawa (Kifune)

雄大な黒姫山と妙高山の織りなす景色に別れを告げて、黒姫さんぽはおしまいです。

協力：写心工房　季風音